今はすべての家に24時間換気システムを導入することが
法律で義務付けられています。
だからと言って、窓による換気がいらないかと言えば、
そうではありません。
日本はただでさえ湿気が多い国。
湿気がたまるとすぐにカビが生えてしまいます。長く住む家だからこそ、
家のためにも生活のためにも、やはり自然の風を取り入れたいですね。
最近では節電が常識化していることもあって、
温かい季節にはなるべく自然な風を快適に取り入れ、
寒い季節はすき間風がビュービューなんて事がないように、
きちんと計算しましょう。
風が循環する家づくりのポイントを5つご紹介します。
1.下から上へ風が抜ける家
温かい空気は高いところにこもってしまうため、どうしても2階が熱くなってしまいます。
それを防ぐためにも下から上へ風が抜けるような工夫をすることが理想的です。
リビングに吹き抜けを作るなどすると良いでしょう。
また、2階にこもった空気を外へ出してあげるための小窓の設置なども重要です。
それにより停滞した空気が外に出て新しい風が入ってきます。
2.窓は適正な場所に適正な大きさと形状のものを
窓は大きければいいというわけではありません。
小さいものが2つあった方がいい場合もあれば、
左右に開くタイプよりも更に上下に開くタイプの方がいい場合もあります。
また、設置する場所が非常に大切になってきますので、
プランを立てる際に風の通り道がどうなっているかをきちんと確認しておくと良いでしょう。
3.1部屋に2つ窓を用意しよう
風の通り道を作るには、
基本的には窓が2面以上あり一直線に対面している事が理想的です。
対面だとすべての部屋にそれをする事は非常に難しいので、
1部屋に2つ窓を設置する事を目標にしましょう。
窓が難しい場合は、昼間はドアを明け放っておくなどして、
風の通り道を作ってあげましょう。
4.主風方向を見極める
主風方向とは、天候に関わらず常に一定の方向から吹く風のことです。
季節によって変わりますが、夏は南から、冬は北から吹きますよね。
これを見極めて夏は風が抜けるように、
冬は北風に悩まされないように設計する事が大切です。
また、家の裏が山であるとか、
谷が近くにあるかどうかなど場所によっても主風方向が変わりますので、
風が強い日などに足を運んでみると良いでしょう。
5.窓は防犯とプライベートの保護を考えた場所に設置しよう
最近では、昔の日本のように窓を開け放つ、
という行為をする家が少なくなってしまいました。
防犯上などの理由から開けるのが怖い事もありますし、
中の様子が見えると誰が生活環境が分かってしまい、
これもまた犯罪に合いやすくなってしまいます。
それに、中を見られるとプライベートが覗かれているみたいで、
気分があまり良くないですよね。
様々な理由で、窓を開け放つ事がしたくても
出来ない場合がほとんどだと思います。
これを防ぐためにも、打倒し窓を使用して中があまり見えないようにする、
人通りの多い面は高い位置に窓を設置するなどして、
「設置しても開けられない窓」にならないよう、
「開けられる窓」の設置を心がけておきましょう。