構造体の質によって、住まいの基本性能が向上することをご存知ですか?
長く住むからこそ、ずっと快適に過ごしたいと思うのは当然のこと。
環境の変化に合わせて十年、二十年後に細かな部分をリフォームすることは出来ますが、
構造体は変えることは出来ません。
実は最もこだわらなくてはいけない部分とも言えます。
そこで、構造体によって、住まいの基本性能のどのような部分が向上するのでしょう?
主なチェックポイントを4つご紹介します。
1.一年中快適な室内温度を保てるか
外気の影響を受けづらい家であれば、1年中快適な室内温度を保つ事ができます。
外気の影響を受けないようにするためには、質の良い断熱材を使用すること。
また、冷暖房と換気システムを合わせて室内温度を
効率よくコントロールできる工法などもあります。
温度差が少ないと、生活ストレスが減ることはもちろん、
風邪などの病気の防止にもなりますし、
温度差によるヒートショック死の予防にもなるため、
重要なポイントであるとも言えます。
2.健康のためにも、キレイな空気で過ごす
キレイな空気を保つためには、常に新しい空気でいられるように換気を行うこと、
また、家に空気を入れる際に、キレイな空気を入れるようにする事が大切です。
工法によっては、隙間を減らすことでホコリや砂塵を大幅にカットできたり、
フィルターを介して花粉など微細な粒子を取り除く事ができます。
また、現在法律で24時間換気システムの設置が義務づけられているため、
これから建てる家には必ず換気ができるように作られています。
ですが、それが十分であるかと言えば、そうとも限りません。
計画的に換気するためには、窓の大きさや場所も大事ですし、
計画換気ができる構造であるかどうかによって変化しますので、
慎重に考えて行きましょう。
3.災害対策は考えられているか?
災害を止めることは出来ませんが、被害はできる限り最小限に抑えたいものです。
地震大国日本に住む私たちにとって、やはり怖いのは大地震。
より高性能な耐震構造である事はもちろんのこと、
火災にも強いように防火試験に通っているかなど、
どれだけリスクヘッジに対応した構造であるかを確認しておきましょう。
4.結露に強いか?
ふだん目に見える結露を「室内側結露」、
ふだん目には見えない壁の中の結露を「壁体内結露」と言います。
室内でも湿気が多いところにはカビやダニの繁殖の恐れがありますし、
壁の中で結露が起きた場合、木材はだんだんと腐ってしまい、
断熱材は性能が低下してしまいます。
室内外からの湿気をガードできる構造であるか、
それがどの程度のレベルなのか、をきちんと比較しておきましょう。